朝夕に見上げる空の、雲が黄色く映えているときがある。兰柯一梦
冬の灰色の雲を押しのけて、そこだけが明るく、そこだけが温かい。
雲は一瞬で形も色も変わるが、その一瞬の光景が、何かを思い出しそうで思い出せない。何かが見えそうで見えない。そのようなもどかしい心の情景を、雲が反映しているようにみえたりする。
だがそれは一瞬のことだ。一瞬の閃きのようなもので、すぐに消えてしまう。その一瞬は、貴重なものだったのかそうではなかったのか、そのような瞬間をいくつもやりすごしているのが日常だろう。
きょうは成人の日。
20歳の自分を振り返ってみても、特別なものは何も思い出せない。
ぼくには、そのような区切りの日はなかったのかもしれない。自分のことも周りのことも何もみえていなかった。
20歳のぼくはどこにいたのだろう。流年潺逝
東京では珍しい大雪の日だった。ぼくは長靴を履いて、歩いて大学の受験会場に向かっていた。雪道はそこで途絶えている。夢や希望もその先に続いていたわけではない。
危うい青春の一歩ずつの歩みだった蜻蜓点水沾沾酒杯
折れそうになる弱い心が支えられていたのも、いつかの空にも夕映えのような雲があり、一瞬の雲の輝きがあったからかもしれない。mequeerの日記
心灵幸福
冬の灰色の雲を押しのけて、そこだけが明るく、そこだけが温かい。
雲は一瞬で形も色も変わるが、その一瞬の光景が、何かを思い出しそうで思い出せない。何かが見えそうで見えない。そのようなもどかしい心の情景を、雲が反映しているようにみえたりする。
だがそれは一瞬のことだ。一瞬の閃きのようなもので、すぐに消えてしまう。その一瞬は、貴重なものだったのかそうではなかったのか、そのような瞬間をいくつもやりすごしているのが日常だろう。
きょうは成人の日。
20歳の自分を振り返ってみても、特別なものは何も思い出せない。
ぼくには、そのような区切りの日はなかったのかもしれない。自分のことも周りのことも何もみえていなかった。
20歳のぼくはどこにいたのだろう。流年潺逝
東京では珍しい大雪の日だった。ぼくは長靴を履いて、歩いて大学の受験会場に向かっていた。雪道はそこで途絶えている。夢や希望もその先に続いていたわけではない。
危うい青春の一歩ずつの歩みだった蜻蜓点水沾沾酒杯
折れそうになる弱い心が支えられていたのも、いつかの空にも夕映えのような雲があり、一瞬の雲の輝きがあったからかもしれない。mequeerの日記
心灵幸福